テキスト ボックス: 伝送路

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テキスト ボックス: l	1mの導波管を何本も接続して伝送路を作る。
l	伝送路設置精度が悪いと伝送効率が悪くなるので、レーザーを使って正確な直線になるように調整してある。
l	伝送路は4つの部屋に跨っており、ジャイロトロンからLHDまで約100m。
l	8つの伝送路が敷設済み。
l	伝送路には、導波管、マイターベンド、ダミーロード等、多くの部品が使われている。ジャイロトロンが高パワー、長時間出力できるようになり、伝送路の熱処理問題が発生した(たとえば、300kWの連続運転(CW)を行うと伝送損失1%につき3kW分が伝送路中で熱になる)。熱除去対策を中心に当グループで様々な部品を改良中。

 

テキスト ボックス: 導波管

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テキスト ボックス: l	中空アルミ製円筒。
l	効率的なパワー伝送のため、溝(コルゲート)加工してある。

 

テキスト ボックス: マイターベンド

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テキスト ボックス: l	金属板を使ってミリ波を反射し、ミリ波の進行方向を直交する方向に変える。
l	シンプルな金属板の他に、ミリ波を微量取り出して検波するパワーモニター(中央の写真)や、ミリ波の偏波をコントロールする偏波器(右の写真)といったものが取り付けられている場所もある。
Ø	偏波について:ミリ波は、直交する電界と磁界成分からできており、特定の周期で振動しながら空間を伝搬していきます。ある平面、例えばマイターベンドの金属板表面で、電界成分の軌跡を描くと円や楕円、直線といった形になります。この軌跡を偏波と呼び、軌跡が円なら円偏波、直線なら直線偏波と呼びます。また、振動の回転方向も偏波に含まれ、左回転の楕円偏波なら左旋楕円偏波と呼びます。

テキスト ボックス: ダミーロード

ダミー.jpg テキスト ボックス: A:プレロード
B:ダミーロード


l	ジャイロトロンの調整運転など、ミリ波をプラズマ容器に入射しないときに吸収体として使う。
l	中に水の流路が有り、水温の変化からミリ波のパワーを測定できるようになっている。
l	ミリ波を直接水で吸収するタイプの他、吸収材(酸化チタン等)で吸収し水で除熱するタイプが有る。
l	吸収しきれなかったミリ波が伝送路に戻っていくのを避けるためプレロード(水でミリ波を吸収させるもの)を設ける場合もある。
l	写真は、1MW CW用のダミーロードとプレロード。

 

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